札響hitaruシリーズ定期演奏会第14回
2023年8月3日(木)19:00開演 札幌文化芸術劇場hitaru
指揮とチェンバロ:鈴木優人* ピアノ:阪田知樹

プーランク/フランス組曲*、グリーグ/ピアノ協奏曲
武満徹/夢の時、ストラヴィンスキー/「火の鳥」組曲(1919年版)
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札響hitaruシリーズ定期演奏会第13回
2023年8月3日(木)19:00開演 札幌文化芸術劇場hitaru
指揮とチェンバロ:鈴木優人* 
ピアノ:阪田知樹

プーランク/フランス組曲*
グリーグ/ピアノ協奏曲
武満徹/夢の時
ストラヴィンスキー/「火の鳥」組曲(1919年版)
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8月は、グリーグのピアノと火の鳥と。
8月はグリーグのピアノと火の鳥と。
指揮者、チェンバロ奏者、さらには作曲家・プロデューサーとしても活躍する鈴木優人と、
数々のコンクールでの受賞歴をもち、作曲・編曲も手掛けるピアニスト 阪田知樹。
ともに若くして世界の第一線で活躍する二人と札幌交響楽団が夏の夜に羽ばたかせる音楽をお楽しみください。
 
指揮者、チェンバロ奏者、さらには作曲家・プロデューサーとしても活躍する鈴木優人と、数々のコンクールでの受賞歴をもち、作曲・編曲も手掛けるピアニスト 阪田知樹。
ともに若くして世界の第一線で活躍する二人と札幌交響楽団が夏の夜に羽ばたかせる音楽をお楽しみください。

◆指揮:鈴木 優人 profileを読む

◆指揮:鈴木 優人
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◆ピアニスト:阪田 知樹 profileを読む

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阪田知樹ピアノ・リサイタル2020[ダイジェスト]

グリーグはノルウェーの“妖精”

グリーグはノルウェーの“妖精”

 
グリーグは、1843年6月15日、北欧ノルウェー生まれ。母親にピアノのレッスンを受け幼い頃から音楽に親しみ、15歳でライプツィヒ音楽院に通い、優秀な成績で音楽院を卒業しました。
代表作として挙げられるのは「ペール・ギュント」。フルートで始まる優雅な「朝」、おどろおどろしい「山の魔王の宮殿にて」など、場面が目の前に浮かぶようなメロディにあふれています。

身長は155cmほど(152cmの説も)、妻ニーナも150cm前後で小柄だったことから、自分たちを“トロル(こびと、妖精)の夫婦”と呼んでいました。人生を締めくくるまでの約20年、グリーグ夫妻はノルウェー西部の港町ベルゲンにある田園地帯に仲睦まじく暮らし、その地を自ら「トロルドハウゲン(トロルの住む丘)」と名付けました。
 


 
ピアノのための作品を数多く手がけ、“北欧のショパン”と呼ばれることもあります。その体格から考えるとグリーグの手は小さかったと推察されますが、卓越したテクニックでピアニストとしても活躍し、自身の作品を携えて数々の演奏旅行に出かけました。ただ、そんな風に活躍していても、グリーグは大のあがり症で、ステージに上がるときにはお守りに小さな陶器の蛙をポケットにしのばせていたというから驚きです。ちなみに、就寝時は子豚のぬいぐるみと一緒だったそうです。

 
グリーグは、1843年6月15日、北欧ノルウェー生まれ。母親にピアノのレッスンを受け幼い頃から音楽に親しみ、15歳でライプツィヒ音楽院に通い、優秀な成績で音楽院を卒業しました。
代表作として挙げられるのは「ペール・ギュント」。フルートで始まる優雅な「朝」、おどろおどろしい「山の魔王の宮殿にて」など、場面が目の前に浮かぶようなメロディにあふれています。

身長は155cmほど(152cmの説も)、妻ニーナも150cm前後で小柄だったことから、自分たちを“トロル(こびと、妖精)の夫婦”と呼んでいました。人生を締めくくるまでの約20年、グリーグ夫妻はノルウェー西部の港町ベルゲンにある田園地帯に仲睦まじく暮らし、その地を自ら「トロルドハウゲン(トロルの住む丘)」と名付けました。
 


 
ピアノのための作品を数多く手がけ、“北欧のショパン”と呼ばれることもあります。その体格から考えるとグリーグの手は小さかったと推察されますが、卓越したテクニックでピアニストとしても活躍し、自身の作品を携えて数々の演奏旅行に出かけました。ただ、そんな風に活躍していても、グリーグは大のあがり症で、ステージに上がるときにはお守りに小さな陶器の蛙をポケットにしのばせていたというから驚きです。ちなみに、就寝時は子豚のぬいぐるみと一緒だったそうです。

ノルウェーの自然と文化を映し出す『ピアノ協奏曲イ短調作品16』

ノルウェーの自然と文化を映し出す
『ピアノ協奏曲イ短調作品16』

 

 
グリーグは、ノルウェー各地の旅行で感じたノルウェー音楽の魅力を、自身の作品に込めました。この『ピアノ協奏曲イ短調作品16』もそのひとつ。ニーナと結婚をし、長女が生まれたその幸せの中で作曲されました。ノルウェー沿岸部独特のフィヨルドをイメージしたドラマティックな冒頭のフレーズをはじめ、自然の神秘的な風景やノルウェー民族舞曲のもつリズム感を作品に取り入れました(冒頭のフレーズを、今回の指揮者 鈴木優人さんが動画の中で弾いてくださっています。ぜひご覧ください)。
 
26歳のグリーグはこの協奏曲の楽譜を持って、当時すでに大作曲家として君臨していた59歳のリストを訪ねています。楽譜を初見で弾いたリストは、「これこそ真の北欧だ」「恐れることなくあなたの道を進みなさい」と絶賛し、グリーグを激励したそうです。これをきっかけにグリーグはノルウェーらしさをより深く追求し、この協奏曲は40年もの間、細かな改訂が重ねられました。
 

 
グリーグは、ノルウェー各地の旅行で感じたノルウェー音楽の魅力を、自身の作品に込めました。この『ピアノ協奏曲イ短調作品16』もそのひとつ。ニーナと結婚をし、長女が生まれたその幸せの中で作曲されました。ノルウェー沿岸部独特のフィヨルドをイメージしたドラマティックな冒頭のフレーズをはじめ、自然の神秘的な風景やノルウェー民族舞曲のもつリズム感を作品に取り入れました(冒頭のフレーズを、今回の指揮者 鈴木優人さんが動画の中で弾いてくださっています。ぜひご覧ください)。
 
26歳のグリーグはこの協奏曲の楽譜を持って、当時すでに大作曲家として君臨していた59歳のリストを訪ねています。楽譜を初見で弾いたリストは、「これこそ真の北欧だ」「恐れることなくあなたの道を進みなさい」と絶賛し、グリーグを激励したそうです。これをきっかけにグリーグはノルウェーらしさをより深く追求し、この協奏曲は40年もの間、細かな改訂が重ねられました。

<ノルウェーと北海道は共通点が多い?!>
人口は、ノルウェー542万1千人(2021年、IMF)、北海道522万4,614人(総務省統計局(2020年)「国勢調査」)で同じくらい。特徴として山が多い、雪が多い、パウダースノー、冬は寒い、家の中は暖かい、酪農が盛ん、漁業も盛ん…などなど、もちろんノルウェーの方がずっと北にありますが、共通点は多いようです。特に、グリーグが住んだベルゲン市は、北国の港町の観光地として、函館と雰囲気が似ているともいわれます。


“真の北欧”を追求したグリーグ。
日本最北の研ぎ澄まされた空気をまとったオーケストラと言われることも多い札幌交響楽団。グリーグの求めた音作りと重なる部分もあるかもしれません。そんなところにもぜひご注目ください。

<ノルウェーと北海道は共通点が多い?!>
人口は、ノルウェー542万1千人(2021年、IMF)、北海道522万4,614人(総務省統計局(2020年)「国勢調査」)で同じくらい。特徴として山が多い、雪が多い、パウダースノー、冬は寒い、家の中は暖かい、酪農が盛ん、漁業も盛ん…などなど、もちろんノルウェーの方がずっと北にありますが、共通点は多いようです。特に、グリーグが住んだベルゲン市は、北国の港町の観光地として、函館と雰囲気が似ているともいわれます。


“真の北欧”を追求したグリーグ。
日本最北の研ぎ澄まされた空気をまとったオーケストラと言われることも多い札幌交響楽団。グリーグの求めた音作りと重なる部分もあるかもしれません。そんなところにもぜひご注目ください。

『火の鳥』は手塚治虫も影響を受けたバレエ

『火の鳥』は手塚治虫も影響を受けたバレエ

今回の公演のもう一つの聴きどころが、ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲(1919年版)。
1882年6月、ロシアに生まれたストラヴィンスキーが音楽に本格的取り組んだのは、20歳を過ぎてから。その遅咲きの才能が開花したのがバレエ音楽『火の鳥』だったといいます。
オリジナルのバレエ音楽は1910年パリのオペラ座で初演され、その後3種類の組曲が作られています。今回札響が演奏するのは1919年版の組曲です。
 
ストラヴィンスキーは、ヨーロッパ各地で活動したロシアのバレエ団“バレエ・リュス”のために、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』という、3つのバレエ音楽を作曲しました。“バレエ・リュス”に関わった芸術家の中には、ジョルジュ・ルオーやココ・シャネル、ジャン・コクトーなど、今も人気のある画家、デザイナー、作家も含まれています。中でもココ・シャネルはストラヴィンスキーのパトロン的存在で、2009年には二人の関係をテーマとした映画も作られました。
 
ところで、皆さんご存じの手塚治虫の漫画『火の鳥』が、このストラヴィンスキーの「火の鳥」にインスピレーションを受けて作られたことはあまり知られていません。
手塚治虫はバレエ『火の鳥』を観て、火の鳥の精に魅了されたというのです。神秘、生命力、超自然、永遠といった存在の象徴に鳥を据える点、国や時代は違っても通じるものがあるように感じます。漫画の中にはバレエの中の場面に似た描写もあり、今改めて読み返したい作品です。
 
演奏を聴いて、あなたの中にはどんな“火の鳥”が飛ぶでしょう――。
 

今回の公演のもう一つの聴きどころが、ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲(1919年版)。
1882年6月、ロシアに生まれたストラヴィンスキーが音楽に本格的取り組んだのは、20歳を過ぎてから。その遅咲きの才能が開花したのがバレエ音楽『火の鳥』だったといいます。
オリジナルのバレエ音楽は1910年パリのオペラ座で初演され、その後3種類の組曲が作られています。今回札響が演奏するのは1919年版の組曲です。
 
ストラヴィンスキーは、ヨーロッパ各地で活動したロシアのバレエ団“バレエ・リュス”のために、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』という、3つのバレエ音楽を作曲しました。“バレエ・リュス”に関わった芸術家の中には、ジョルジュ・ルオーやココ・シャネル、ジャン・コクトーなど、今も人気のある画家、デザイナー、作家も含まれています。中でもココ・シャネルはストラヴィンスキーのパトロン的存在で、2009年には二人の関係をテーマとした映画も作られました。
 
ところで、皆さんご存じの手塚治虫の漫画『火の鳥』が、このストラヴィンスキーの「火の鳥」にインスピレーションを受けて作られたことはあまり知られていません。
手塚治虫はバレエ『火の鳥』を観て、火の鳥の精に魅了されたというのです。神秘、生命力、超自然、永遠といった存在の象徴に鳥を据える点、国や時代は違っても通じるものがあるように感じます。漫画の中にはバレエの中の場面に似た描写もあり、今改めて読み返したい作品です。
 
演奏を聴いて、あなたの中にはどんな“火の鳥”が飛ぶでしょう――。
 

平日の夜にオーケストラを。
 
「札響hitaruシリーズ定期演奏会」hitaruシリーズは、
大通駅直結の都市型ホール・札幌文化芸術劇場hitaruを会場に、
オーケストラの奏でる音楽をお届けする札幌交響楽団の年4回のコンサートです。

2023-2024シーズンは、4人の個性あふれるピアニストと4曲の代表的ピアノ協奏曲をお届けしています。

 

平日の夜にオーケストラを。
 
「札響hitaruシリーズ定期演奏会」hitaruシリーズは、大通駅直結の都市型ホール・札幌文化芸術劇場hitaruを会場に、オーケストラの奏でる音楽をお届けする札幌交響楽団の年4回のコンサートです。

2023-2024シーズンは、4人の個性あふれるピアニストと4曲の代表的ピアノ協奏曲をお届けしています。

 

札幌交響楽団hitaruシリーズ定期演奏会【第14回】  
 
日時 2023年8月3日(木) 19:00開演/18:20開場
会場 札幌文化芸術劇場hitaru(札幌市中央区北1西1札幌市民交流プラザ内)
指揮とチェンバロ 鈴木 優人*
ピアノ 阪田 知樹
<曲目>

  • プーランク/フランス組曲*
  • グリーグ/ピアノ協奏曲
  • 武満徹/夢の時
  • ストラヴィンスキー/「火の鳥」組曲(1919年版)

 
<チケット>1回券(全席指定・税込)
プレミアム席¥8,000(ミニプレゼント付、限定販売)、S席¥6,000、A席¥5,000、B席¥3,500、U25割(A・B)¥1,500
チケット購入
 


 
-3回通し券のご案内
4回通し券ご好評につき、3回通し券を限定販売することになりました。
8月、11月、2月の3公演。個性あふれる3名のピアニストによる演奏を、ぜひ同じお席で聴き比べてみてください。
〇S席 16,500円、A席 13,500円、B席 9,000円、U25割(A,B) 3,600円 ※チケット送料込み
〇申込締切 7月24日(月)
 
3回通し券お申込みフォーム


 
〇各公演詳細
 
第14回 8/3
 
第15回 11/21
 
第16回 2024/2/8

札幌交響楽団hitaruシリーズ定期演奏会【第14回】  
 
日時 2023年8月3日(木) 19:00開演/18:20開場
会場 札幌文化芸術劇場hitaru(札幌市中央区北1西1札幌市民交流プラザ内)
指揮とチェンバロ 鈴木 優人*
ピアノ 阪田 知樹
<曲目>

  • プーランク/フランス組曲*
  • グリーグ/ピアノ協奏曲
  • 武満徹/夢の時
  • ストラヴィンスキー/「火の鳥」組曲(1919年版)

 
<チケット>1回券(全席指定・税込)
プレミアム席¥8,000(ミニプレゼント付、限定販売)、S席¥6,000、A席¥5,000、B席¥3,500、U25割(A・B)¥1,500
チケット購入
 


 
-3回通し券のご案内
4回通し券ご好評につき、3回通し券を限定販売することになりました。
8月、11月、2月の3公演。個性あふれる3名のピアニストによる演奏を、ぜひ同じお席で聴き比べてみてください。
〇S席 16,500円、A席 13,500円、B席 9,000円、U25割(A,B) 3,600円 ※チケット送料込み
〇申込締切 7月24日(月)
 
3回通し券お申込みフォーム


 
〇各公演詳細
 
第14回 8/3
 
第15回 11/21
 
第16回 2024/2/8

◆過去公演アーカイブ
 

hitaru series 2023-2024